ドジャースは大谷サイ・ヤング賞よりWシリーズ3連覇優先 規定まで「あと1イニング」で3戦連続降板の思惑

公開日: 更新日:

「プレーオフモード」にシフトでより制限される可能性

 つまり個人タイトルよりチームの勝利、ワールドシリーズ3連覇を狙ううえでベストな選択をしているというのだ。

 ロバーツ監督は地元ラジオ局「AM570 LA Sports」に出演した際には、大谷の課題についてこうも言っている。

「ピッチングだけを取り上げて言えば、ピンポイントの制球力。ここ数試合の投球効率は、彼のレベルからすれば素晴らしく良いものではなかった。そこ(制球)を修正できれば6、7、8回と投げられる」

 大谷は160キロ超の速球や大きく横滑りするスイーパーが武器とはいえ、山本のようにストライクゾーンの四隅にきっちりと投げ分けられるほどの制球力は持ち合わせていない。そこがネックというのだが、特派員のひとりはこう言う。

ドジャースは目下、2位以下を7.5ゲーム引き離してナ・リーグ西地区首位を独走状態(9日現在)。今後、エースクラスのスネル(33)やグラスノー(32)がローテーションに復帰することを考えると、早々と地区優勝を決める可能性が高い。そうなるとチームは、選手がベストの状態でプレーオフに臨めるような戦い方にシフトします。ただでさえ二刀流で負担の大きな大谷のことは、ポストシーズンに備えて慎重に起用するはず。特に投手としては少しでも肩肘への負担を減らすために、いま以上に投球回数を制限するかもしれません」

 たとえ大谷が「ピンポイントの制球力」を手に入れたとしても、ドジャースが優先するのはあくまでもポストシーズンで頂点に立つことというのだ。

 ロバーツ監督が「AM570 LA Sports」で、

「(ファンやメディアは)ショウヘイのOPSが1.200でなきゃおかしいとか、50本塁打を打っていないことばかりに注目し過ぎているものの、彼の投手としての価値を十分に理解していない。彼が背負っている期待、彼のフィジカル、メンタルなどを考えれば驚異的なこと。ここまでのレベルで投打を両方こなすことは我々が見たことのないものだし、今後も見ることはないだろう」

 と言っているのは「サイ・ヤング賞」以上に「ワールドシリーズ3連覇」を優先する“免罪符”かもしれない。

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