“奇人監督”ウルグアイvs進化した無敵艦隊スペイン 両国の特徴&キーマンを紹介【日本時間27日朝9時キックオフ】

公開日: 更新日:

ウルグアイ

 日本時間27日午前9時、H組のウルグアイとスペインがメキシコ・グアダラハラで対戦する。ビエルサ監督と選手の確執を抱え、決勝トーナメント進出へ後がない南米の古豪と、「ティキ・タカ」への過度な依存から脱却し、優勝候補筆頭に返り咲いた無敵艦隊。対照的な状況で最終戦を迎える両国をざっくり紹介する。

  ◇  ◇  ◇

 南米予選では、あのブラジルより上位で通過した。だが、ウルグアイは手放しで楽観できる状況ではない。名将マルセロ・ビエルサ監督の存在が、むしろチーム最大の不安材料になっている。

 愛称は「エル・ロコ」。直訳すれば「奇人」で、常軌を逸した分析と妥協なき戦術哲学で知られる。その徹底ぶりは、ハマれば強烈な武器になる一方、細かすぎる要求や緊張感を強いる管理体制は、選手に大きな負荷をかける。

 就任当初こそ追い風が吹いていた。ところが、24年7月のコパ・アメリカ準決勝でコロンビアに敗れると、チームは徐々に失速。同年10月には、代表の主力だったスアレスが公然と監督批判を展開し、選手の不満が一気に表面化。前述の準決勝以前は15試合で10勝を挙げていたが、その後の19試合は5勝5敗9分け。PK戦勝ちを除けば、わずか4勝にとどまる。

 決定的だったのは、昨年11月の米国との親善試合だ。相手は決してベストメンバーではなかったにもかかわらず、1-5で歴史的惨敗。ビエルサ監督は試合後、自らの準備、采配、戦い方に責任があると認め、さらに2日後に会見を開くと「私は緊張を生む存在だ」「私は有害だ」と、懺悔にも似た言葉を口にした。名将の求心力は、もはや限界に近い。

 チームには欧州の第一線で戦うタレントがそろっている。問題は、本大会までビエルサ体制が持つかどうか。南米屈指の古豪は、いつ空中分解してもおかしくない。

・過去最高 優勝(2回)
・前回大会 1次リーグ
・予選成績 南米予選4位7勝4敗7分

■キーマン:フェデリコ・バルベルデ

 フェデリコ・バルベルデはウルグアイの命運を握る存在だ。Rマドリードで鍛え上げられた走力、球際の強さ、縦への推進力に加え、強烈なミドルシュートも備える万能型。ビエルサ監督が求める高強度のサッカーを成立させるうえで、攻守のスイッチを入れる役割を担う。

 ダルウィン・ヌニェスの決定力、マヌエル・ウガルテのボール奪取力も不可欠だが、チーム全体を前に動かせるのはバルベルデだ。ウルグアイが上位進出を狙うには、このRマドリードの中盤がどれだけ試合を支配できるかにかかっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風