メッシ3発の王者アルゼンチンvs29年ぶり白星のオーストリア 両国の特徴をざっくり紹介

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オーストリア

 29年越しの悲願となった。98年のフランス大会を最後に姿を消していたオーストリア。躍進のきっかけはラングニック監督の戦術、そしてその戦術をピッチ上で再現できる選手たちの能力の高さにある。

 カウンタープレスを軸にしたハイテンポの攻守で、相手にペースを掴ませない。ピッチの中心に立つのはダビド・アラバ。21年からRマドリードに在籍し、腕を磨いてきたベテランDFだ。代表チームでは精神的支柱。戦術理解度の高さは群を抜き、ラングニック監督からの信頼も厚い。3年前に左膝前十字靱帯を損傷。EURO2024ではケガでプレーできないにもかかわらず、スタッフとして同行した。昨年1月にようやく復帰したものの、万全な状態かどうかは不透明。ただ、機能すれば万能ディフェンダーとして対戦相手にとっての脅威となる。

 ラングニック哲学を実現させるうえで、タフな運動量は避けて通れない。MFコンラート・ライマーはチーム随一の運動量を誇り、優れた戦術眼も指揮官から一目置かれている。ライマーのようなハードワーカーが欠かせない一方で、体力消耗の激しいスタイルが暑さの厳しい今大会でどれだけ機能するか。

 目下の目標は前回出場時に突破できなかった1次リーグの通過。そして狙うは78年以来となるベスト8。古豪が復活ののろしを上げる。

・過去最高 3位
・前回大会 欧州予選敗退
・予選成績 欧州予選H組1位 6勝1敗1分

■キーマン:ラルフ・ラングニック監督

 愛称は「教授」。ドイツ出身で、プロキャリアは皆無だったが、指導者としての才能を開花。ドイツ3部チームの監督に就任すると、わずか2年でブンデスリーガ1部に昇格させた。

 指導基盤は緻密な戦術。ユルゲン・クロップと共に「ゲーゲンプレス」の考案者として知られる。いわゆるカウンター攻撃の一種で、「8秒以内にボールを奪い、10秒以内に攻撃を終える」がコンセプト。ラングニックの哲学に師事した教え子は多く、彼らは「ラングニック派」と呼ばれる。

 代表監督は22年カタール大会直前の6月に就任。4年間でメソッドを浸透させ、今大会で結実させる。

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