欠席なら“反トランプ扱い”…ドジャースのホワイトハウス訪問が映す米国社会の深刻な分断
すなわち、共和党を与党とし、2025年1月の第2次政権発足以降は、しばしば自らを王になぞらえるトランプは、米国の根幹である民主主義を損なう存在であり、そのような大統領を訪問することは、ロサンゼルスの球団の選手としてふさわしくないというのが反トランプ派の典型的な主張である。
一方、トランプ支持者からすれば、儀礼的な行動にまで政治的な意味を見いだすのは不適切であり、リベラル派は社会の分断をあおっているということになる。あるいは、欠席するということは、トランプ支持派を無視する行為だという批判も根強い。
こうなると、ムーキー・ベッツが「4月に誕生した3人目の子どもと過ごす時間を優先したいから」という理由により、また、キケ・ヘルナンデスが怪我の療養を挙げて欠席する意向を示しても、トランプに抗議する政治的な対応という本心を隠しているのだとされてしまう。
2025年4月にトランプと面会したことを挙げて政治的な判断ではないことを強調しても受け入れられない現状に、ベッツは「何を言っても信じてはもらえないだろうが」と嘆いている。
本来であれば儀式以上の意味をもたない前年のワールドシリーズの優勝球団のホワイトハウス訪問がさまざまな議論を引き起こすところに、現在の米国社会の姿が象徴的に描き出されているのである。



















