(1)松井秀喜監督で“淘汰される選手” 「確率が高いものを大切に。守備走塁は100%」の真意
「自分でコントロールできることと、できないことを分けて考える」
打つこと、投げることは「勝敗にすごく影響するところ」「おのおの、磨いてもらいたい」と言いながら、100%を求めているのは守備と走塁なのだ。守備は練習次第である程度、うまくなるだろうし、走塁で重要なのは速く走ること以上に状況判断だ。守備や走塁は打つことや投げることに比べれば、相手による影響を受けにくい。
松井監督は「準備や試合に臨む姿は自分でコントロールできることだから、100%にしてグラウンドに行ってほしいなと思います。そこは徹底したい」とも言った。
つまり守備や走塁は自分でコントロールできる部分だけに、「100%にしてもらいたい」ということだ。
松井監督は現役時代から、「自分でコントロールできることと、できないことを分けて考える」と話していた。
打つことも投げることも、パワーをつけ、技術を磨くことによってレベルは上がるだろう。しかし、どんなに優れた打者でも、180キロの速球を思うようには打ち返せない。打つことや投げることのレベルを上げることはもちろん重要でも、それ以前に相手によって左右されにくい、「自分でコントロール」しやすい守備や走塁を最低限しっかりやってほしい、選手各自が自分の中で100%にすることが「準備」であり「試合に臨む姿」だと、松井監督は言っているのだ。
報道陣に「それは守り勝つ野球か?」と聞かれた松井監督は、「そういうことは全く考えていない」と言った。守り勝つとか、打ち勝つというのは今後のチーム構成によって変わってくるわけで、それ以前に選手には結果の出る確率の高い守備と走塁はしっかりやってもらいたいという強いメッセージを発信している。ましてメジャーでプレーしていたときから守備にこだわりを持っていた松井監督だけに、それができない選手は淘汰されることになる。 (つづく)


















