ドラフト1位でソフトバンク1期生の江川智晃さん 三重で家業の精肉販売を引き継ぎ多忙の日々
江川智晃さん(元ソフトバンク野手/39歳)
22日に開催されるプロ野球ドラフト会議。パ・リーグ3年連続1位のソフトバンクは誰を指名するのか注目だ。かつてダイエーから1位指名を受け、ソフトバンク1期生として入団した江川智晃さんは今どうしているのか。
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「1位指名は荷が重かったです。僕は地元の三重ではちょっと目立っていたかもしれないけど、全国的にはダルビッシュ有さん(現・パドレス)とかもっとすごい選手がたくさんいて、僕はプロ野球選手なんてなれるわけがないと思っていたくらいなので。高校の野球部を引退し、『指名を受けるかも』と周りに騒がれるようになってから、慌てて走り込んだり、初めて筋トレを始めたりして、野球部の監督から『現役のときより練習しとるやないか』と言われました」
近鉄山田線・明野駅から車で5分の精肉販売店「まるとも荒木田商店」で会った江川さん、まずはこう言った。
「実際、プロの世界に入ったら、想像以上にすごい人ばっかりで。プロでも活躍する選手は気持ちが強く頭もいい。身体能力が高いうえに、自分を客観視できて“こうなりたい”というビジョンをしっかり持っていましたね。僕は性格的にもプロには向いていなかった」
江川さん、謙虚だ。今は「まるとも荒木田商店」の“キャプテン(店長)”として、朝6時から従業員5人とともに肉を切り、10時から店頭に立ち、午後は納品に回る毎日だ。
「この店は5年前にオープンしました。母方の祖父が始め、伯父が年間1万4000頭出荷するほどに拡大した養豚業の『有限会社一志ピックファーム』を母が継ぎ、『手伝ってほしい』と言われたので、21年に福岡から戻ってきたんです。19年に現役を引退し、ソフトバンクでスコアラーを務めていたんですけど、母の負担が大きく心配で。野球が大好きだったので、野球を離れるのはすごくつらくて、引退したとき以上に悩みました」
スコアラーは1年契約。江川さんは「何とかやっていけるかな」と思っていたが、母・幸枝さんは不安定な長男の将来を心配して声をかけたようだ。


















