著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

全米オープン惜敗に漏らした「一言」 その表情からは本気の熱意、闘争心が伝わってこなかった

公開日: 更新日:

 昨年12月23日、「ジャンボ」こと尾崎将司が亡くなった。享年78。国内外で113勝を挙げ、前人未到の12度の賞金王を獲得した希代のスター選手を、1970年のプロ入り直後から取材してきた菅野徳雄氏(ゴルフジャーナリスト)が振り返る。

「あと10年若ければなあ……」

 42歳だったジャンボがこう漏らしたのは1989年の全米オープンだった。ジャンボの4大メジャー挑戦は約50試合にも及んだが、唯一優勝のチャンスがあったのがこの大会だった。

 舞台はニューヨーク州ロチェスターの名門、オークヒルCC(6902ヤード・パー70)。ややアップダウンのあるオーソドックスな林間コースはその後何度もコース改造され、「表情」は当時とずいぶん変わってしまったが、距離は短いもののグリーン回りが難しいという印象だった。

 最終日のジャンボは首位に4打差の1アンダー4位からのスタートだった。アウトは3バーディー1ダブルボギー。10番のバーディーで2アンダーに戻し、C・ストレンジ、T・カイトとトップタイに並んだ。

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