「任侠病院」今野敏著

公開日: 更新日:

<ヤクザが病院再建!?>

 下町の阿岐本組は、長く地元住民と共存してきた正統派ヤクザだ。しかし、時代が変わり、世間の見る目も冷たくなり、代貸を務める日村は、心休まる日がない。そんな中、阿岐本の元に弟分の永神から、赤字の病院の話が持ち込まれる。永神が債権者から取り立てを依頼されたらしい。しかし、公共性の高い病院を潰すことに難色を示した阿岐本が自ら立て直すと言い出してしまった。従わざるを得ない日村も、いつの間にか理事として病院経営に携わることになっていた。しかし、調べると病院が業務委託をしている出入り業者のバックに同業者の耶麻島組がいることが分かる。

 痛快極道エンターテインメント。
(実業之日本社 857円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった