「男が愉しむ料理入門 厨房でこそ男は若返る」丸谷馨著
料理がデキる男は健康で若々しい
ノンフィクション作家が取材した各界著名人の珠玉のレシピ集。
元陸軍少尉の小野田寛郎の「サバイバル版・牛肉の薫製」、醸造発酵学者・小泉武夫の「焼き納豆」など、意表を突く人選とレシピも面白い。著者は取材するうちに、ある共通項を見いだす。料理がデキる男は皆、健康で若々しく、はつらつとしているという。厨房に立つことで応用力と集中力が高まり、料理に対する評価は自信につながり、シングルライフにも困らない。
さらには生き甲斐となれば、仲間も増え、人生も充実するのではないか、と説いている。
(講談社 838円)