「ジパングの海」横瀬久芳著

公開日: 更新日:

日本は再び「黄金の国」になれる!

 マルコ・ポーロにより“黄金の国ジパング”として紹介された日本。21世紀の現代では、日本の排他的経済水域の海底に眠っている金銀鉱床が注目されている。

 横瀬久芳著「ジパングの海」(講談社 880円)では、日本における海洋火山学の第一人者が、海の底に眠る黄金郷について学術的かつユニークな比喩も交えながら解説。日本が再び黄金の国として復活できるかを探っていく。

 たとえば、「日本の海底には200兆円相当の金属鉱物資源がある」といわれているが、これは、夢でも妄想でもなく、海洋火山学的研究によってその可能性は限りなく高くなっているという。

「大西洋を隔てたアフリカ大陸と南米大陸がもとは一続きだった」という話でお馴染みのプレートテクトニクス理論。これにより、地球表層部は数枚の固い岩板で覆われていて、地球深部の高温マントルが対流することで駆動が起きて地震や火山の噴火につながるというメカニズムが明らかになっている。

 分かりやすく言うと、弱火で温めているカレーのようなものだと本書。鍋の表面ではどこかが湧きあがり、どこかは沈んでいく。そして、沈んでいくところの縁に相当するのが、日本列島のある場所だという。この沈み込み帯では、コトコトと煮込まれた岩石から溶け出した鉱物のお汁がたまって固まり、巨大な金銀鉱床を形成していると考えることができるのだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    和久田麻由子アナがフリー転身 NHK出身者に立ちはだかる“民放の壁”と参考にすべき「母校の先輩」

  4. 4

    フジとTBSは「朝8時戦争」“初打席”で空振り三振…テレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」独走いよいよ決定的

  5. 5

    王林が地元事務所復帰でいよいよ夢に一直線? 虎視眈々と狙う「青森県知事」への現実味

  1. 6

    「練馬ショック」に自民党は呆然自失…高市首相で東京の首長選2連敗の大打撃

  2. 7

    フジ「月9」ドラマ初主演の北村匠海 映画では“共演者連続逮捕”のジンクスに見舞われたが…

  3. 8

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    エプスタイン問題とイランは地続き…異例の「メラニア演説」で広がる波紋、トランプ大統領の性虐待疑惑が再燃