「アラスカへ行きたい」石塚元太、井出幸亮著

公開日: 更新日:

 土地の歴史から最新のスポットなどを織り交ぜ、「中南部とアラスカ湾岸地域」「極北アラスカ」にもスポットライトを当てながら、かつて写真家の星野道夫氏が暮らし、近年では温暖化の影響で「消え行く村」として世界の耳目を集めるサリチェフ島の集落シシュマレフ村探訪、北極圏まで伸びるダルトン・ハイウエーを経て森林限界を越えた見渡す限りの荒野まで足を踏み入れたりと、著者自身の体験リポートも多数収録。

 最後のページを閉じるとき、読者もまた「アラスカへ行きたい」とつぶやいているに違いない。

(新潮社 2300円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」