「学び直しの日常漢字 知っていそうで知らない語源の話」 川口久彦著

公開日: 更新日:

「親」を「切る」ことがなぜ「親切」の意になるのか、なぜ酒に弱い人を「下戸」というのか。普段、何げなく使っているそんな二字熟語の語源を解説した漢字テキスト。

「親切」の「親」は、「辛(薪)の原字。木を刃物などで切った生木」と「見」の合成字で、「身近に接している自分の親」、「切」は「ぴったりとくっついて肌にこたえるさま」のことだという。一方の「下戸」の「戸」は、律令制での課税単位で、貧富の差によって上戸・中戸・下戸に分けられ、貧しい家では儀礼などの時に、客に出す料理が少ないことから酒量の少ない人のことをいうようになったものだという。日常二字漢字180語を網羅。

(出窓社 1200円)


【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    我が専大松戸がセンバツ王者で無敗の横浜に大金星も、達成感、喜びをあまり感じない理由

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」“静かにフェードアウト説”一蹴!主演映画も絶好調で“稼げる女優”の底力発揮

  3. 8

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」