「オペラ座の美女」 鯨統一郎著

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 金曜日、バー「森へ抜ける道」で、いつものようにアルバイトのいるかも加わり、マスターと常連の山内、工藤が昔話に花を咲かせていると女子大生の東子が来店。東子は、4人が話題にしていた自衛官の保瀬が起こした殺人事件に興味を示す。ダンサーのケイを殺害した保瀬の動機が分からないからだ。

 婚約者の美加から逃げた保瀬は、後にケイと恋仲になるが、ケイは一方でバンドのボーカル、尚樹とも付き合っていたという。オペラ通のいるかによると、保瀬の事件はあの「カルメン」のストーリーに似ているという。(カルメンと殴殺)

 名作オペラをヒントに難事件に挑む人気バー・ミステリー最新刊。(光文社 1400円)


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