「ラスト・ワルツ」柳広司著

公開日: 更新日:

 帝国陸軍の伝説的なスパイだった結城中佐が設立した陸軍秘密諜報員養成所(D機関)で教育された異能の若者たちが世界各地で暗躍するスパイ・ミステリー「ジョーカー・ゲーム」シリーズの最新第4作。第1作を原作とした映画「ジョーカー・ゲーム」も現在公開中。

 特急〈あじあ〉号の車内で情報の受け渡しをするはずだったロシア人が殺されていた。殺ったのはソ連の秘密諜報機関〈スメルシュ〉だ。密室状態の列車内で諜報員の瀬戸はスメルシュと死力を尽くして対決する。(「アジア・エクスプレス」)

 華族出身で陸軍中将夫人の顕子は米国大使館主催の仮面舞踏会で、かつて不良たちに襲われたところを助けてくれた男を捜していた。いつかダンスをすると約束していたのだ。そして現れた男の真の目的は……。(「舞踏会の夜」)

 駐独日本大使館の情報漏れのルートを遮断するべくドイツの映画撮影所に潜入した雪村は、ナチス宣伝相ゲッベルスと遭遇。雪村はそこである画策をする……。(「ワルキューレ」)

 巻を追うごとに熟成の度を深めていく。今後も期待。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  3. 3

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  4. 4

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  5. 5

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  1. 6

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  2. 7

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  3. 8

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 9

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  5. 10

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退