エイズ治療薬を発見した男の軌跡

公開日:  更新日:

 1987年春、世界で最初のエイズ治療薬がアメリカ政府によって認可された。この治療薬を発見したのが日本人の科学者・満屋裕明だ。

 堀田佳男著「エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明」(文藝春秋 600円+税)は、もっともノーベル賞にふさわしい研究者といわれる満屋の壮絶な研究の日々を描いたノンフィクション。

 子供の頃、母親に「長生きの薬を見つける」と約束した満屋は夢を実現するために医学の道へ進み、原発性免疫不全症の研究に力を注ぐ。やがて留学先の米国立衛生研究所(NIH)で新種「エイズウイルス」の研究を始める。しかし、研究所の同僚はエイズ研究を拒否、満屋にも研究をしないよう求める。そこで満屋は早朝と夜だけエイズの研究に取り組み、やがて世界初のエイズ治療薬を発見する。しかし、アメリカの巨大製薬会社との間で起こる特許をめぐる訴訟に巻き込まれ――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    小池都知事「築地守る」の公約違反 跡地にカジノ誘致構想

  7. 7

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  8. 8

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  9. 9

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  10. 10

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

もっと見る