エイズ治療薬を発見した男の軌跡

公開日: 更新日:

 1987年春、世界で最初のエイズ治療薬がアメリカ政府によって認可された。この治療薬を発見したのが日本人の科学者・満屋裕明だ。

 堀田佳男著「エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明」(文藝春秋 600円+税)は、もっともノーベル賞にふさわしい研究者といわれる満屋の壮絶な研究の日々を描いたノンフィクション。

 子供の頃、母親に「長生きの薬を見つける」と約束した満屋は夢を実現するために医学の道へ進み、原発免疫不全症の研究に力を注ぐ。やがて留学先の米国立衛生研究所(NIH)で新種「エイズウイルス」の研究を始める。しかし、研究所の同僚はエイズ研究を拒否、満屋にも研究をしないよう求める。そこで満屋は早朝と夜だけエイズの研究に取り組み、やがて世界初のエイズ治療薬を発見する。しかし、アメリカの巨大製薬会社との間で起こる特許をめぐる訴訟に巻き込まれ――。

 この満屋の軌跡を追った「Dr MITSUYA 世界初のエイズ治療薬を発見した男」(NHK総合)が10月8日(木)22時から放送される。必見だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    中嶋聡オリ前監督がSD“昇格”の裏側 DeNAらの引き抜きブロック、再登板も視野

  3. 3

    インフレ加速、ローン金利は上昇…高市政権で庶民の実質賃金がプラスに転じることはない

  4. 4

    “3人の妻”が顔を揃えた 萬屋錦之介の葬儀

  5. 5

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  1. 6

    (1)百恵を発見した男たち(1972年)デビュー前の百恵を「スタ誕」生みの親や都倉俊一はどう見ていたのか

  2. 7

    1月末までに首都圏で大地震? 編集長時代にあの阪神大震災を“予言”した私が気になった予測記事

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  4. 9

    山口百恵「キルトの恩師」の本で登場…御年66歳、気になる“引退45年”の今の姿は

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」