「水中考古学」井上たかひこ著

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 水中考古学とは、海底などに眠る遺跡や沈没船を発掘、保存、調査する研究分野。日本での第一人者が、自ら携わった調査を紹介しながら、その歴史と日本の現状、そして課題を論じた未知の世界への招待状。

 1950年代、エーゲ海のトルコ寄りの海底に、青銅器時代から中世に至るまで、各時代の船が30隻以上も沈没していることが判明し、一帯が水中考古学発祥の地となる。著者は1988年、アメリカのチームがこの海域で行った難破船の発掘調査に参加。地中海交易の通説を覆したという同調査を通して、水中考古学の現場を解説する。さらに、長崎県沖での元寇船や千葉県沖での幕末の黒船の発掘調査などを通し、海底探検と研究の実際に触れる。(中央公論新社 800円+税)





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