「格差社会で金持ちこそが滅びる」ルディー和子著

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 マーケティング評論家が、各国のビジネス社会との比較から論じた日本人論。

 終身雇用や年功序列など、日本企業特有の制度といわれていたビジネス上の慣習が、実はすべて先進国でも同じように存在することを指摘。一方、育休などに関わるハラスメントは日本特有のもので、日本はどの国より集団における平等や公平を重んじる社会で、自分が不公平に扱われることに敏感に反応するという。集団における調和や協調性を日本人が重視するのは、「不安遺伝子」を保持している割合が世界一高いからだそうだ。格差社会は富裕層の健康にも影響を与えるなど、さまざまな話題とその裏付けとなるデータを示しながら、日本人の特性を解き明かす。(講談社 840円+税)



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