「桃ノ木坂互助会」川瀬七緒著

公開日: 更新日:

 桃ノ木坂町で生まれ育った70歳の元自衛官・光太郎は、町内に続々と建設されるマンションやアパートの住人たちのマナー違反にいら立つ。

 会長を務める老人会「桃ノ木坂互助会」の選りすぐりのメンバーと「特務隊」を結成し、目に余る住人を町から追い出すために、ターゲットの行動を監視し、分別されないゴミを郵便受けに戻したり、早朝から部屋を間違ったふりをして呼び鈴を鳴らすなどの嫌がらせを続ける。そんな中、武藤という男が、光太郎らに反撃をしてきた。同じころ、DV男の被害女性たちの依頼を受け復讐を代行する沙月が、桃ノ木坂町にやってくる。

 老人たちの「正義」が暴走する長編ミステリー。(徳間書店 670円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?