テロと紛争のいま 世界各地で頻発し始めたテロとどう向き合うか

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「パリ同時テロ事件を考える」白水社編集部編

 年初の「シャルリー・エブド」編集部襲撃に始まり、11月13日の「パリ同時多発テロ」に終わった昨年は、まさにフランス版「9.11」の年だった。

 仏語・仏文学専門雑誌の特別編集号として出た本書によれば、米国の「9.11」が突然の襲撃なのに対して、「11.13」は既にフランスが米軍と共にシリア空爆に参加していた点が違う。つまり今回は「交戦相手」へのテロ攻撃というわけだ。

 思えば対テロ戦争は今年で既に15年目に突入しているのである。その間、イスラム原理主義を核としたテロ集団は、確認できるだけでも30近くに上る。こうなるといかに為政者が「テロの根絶」を叫んでも、テロ集団をすべて消去するのは不可能だ。現に本書に寄稿した欧州比較政治の専門家は、テロに勝利することはあり得ないとまで言うのだ。テロと共存する日常が21世紀ということか。(白水社 925円+税)


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