「睡眠薬中毒」内海聡著

公開日: 更新日:

 氾濫する睡眠薬の危険性を告発するメディカルリポート。

 日本では成人の3割が不眠症状に悩んでいるといわれ、国民の5%が睡眠薬か代わりの抗不安薬を常用している。しかし、睡眠薬に不眠を治す力はなく、脳を強制的に麻酔しているだけだという。

 さらに睡眠薬には依存性があり、服用中止には禁断症状が伴う。飲み続けると認知症になりやすく、早死にのリスクも高くなるなど、何一ついいことがないとか。不眠と頭痛を訴え診察を受けた患者が、処方された睡眠薬を飲み始め、耐性ができて効かなくなるから量が増え、ついに薬物中毒死してしまった例など、患者のエピソードを紹介しながら、睡眠薬の恐ろしさと、睡眠薬依存からの脱出方法を解説する。(PHP研究所 780円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾