「たまちゃんのおつかい便」森沢明夫著

公開日: 更新日:

 2年前から大学進学のために都会暮らしをしていた「たまちゃん」こと、葉山珠美は、意味を見いだすことができなくなった大学生活に見切りをつけて故郷に戻ってきた。足腰が弱り、車にも乗れない故郷のお年寄りが買い物に困っていることを知り、買い物弱者を救うべく移動販売という商売を起業しようと思い立ったのだ。

 力になってくれたのは、地元に残って父親の自動車整備の仕事を継いでいた同級生の常田壮介と、一度都会に働きに出たものの戻ってきて引きこもり生活をしていた松山真紀。真紀が車のデザインやチラシなどを作り、壮介が真紀のデザイン通りに車を仕上げ、いよいよ「たまちゃんのおつかい便」がスタートしたのだが……。

「ライアの祈り」や「夏美のホタル」など、数多くの映画化作品を持つ著者による最新作。祖母やお年寄りに喜ばれたい一心で移動販売業を始めた若き女性の挑戦と、彼女を応援する友人や家族との人間模様を温かく描いている。(実業之日本社 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍前政権の反知性主義が「国産ワクチン開発遅れ」の元凶

  2. 2

    マリエの告発に出川哲郎ら事実無根と否定…なぜ今、何が?

  3. 3

    池江&松山を聖火最終走に祭り上げ!世論スルーの機運醸成

  4. 4

    思い出作りの訪米 何もしない首相はいてもいなくても同じ

  5. 5

    吉村知事がTV行脚で自己弁護 コールセンターに抗議殺到!

  6. 6

    マリエは今だから枕営業の実態告発 “海外の目”援軍なるか

  7. 7

    都が見回り隊員に大盤振る舞い 日給1万2200円+αは妥当?

  8. 8

    世界が称賛 松山支えたキャディーはゴルフの腕前もピカ一

  9. 9

    原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘

  10. 10

    ワクチン後進国の日本が“変異株リスク”…米外交専門誌が警鐘

もっと見る

人気キーワード