一向に打開の兆しのない「沖縄問題」の実態と真実に迫る

公開日: 更新日:

「沖縄の新聞は本当に『偏向』しているのか」安田浩一著

「ネットと愛国」でネトウヨに肉薄したフリージャーナリストの著者。沖縄についての認識は表面的だったという。しかし百田尚樹の「沖縄のあの2つの新聞社はつぶさなあかん」発言は見過ごせないと決意。沖縄の地元記者たちを中心に「偏向」問題を取材したルポだ。

「琉球新報」「沖縄タイムス」記者たちの背景はさまざま。学生時代、某議員と米高官が沖縄のコンビニで「思いやり予算」を笑いのタネにする姿を目撃した屈辱感から記者になったという若手も。地元で新聞批判の街宣を続ける右翼にも取材し、その寂しい身の上も明らかにする。ミクロな世界に肉薄する方法は相変わらず。(朝日新聞出版 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ