おもしろ本屋と出合う本特集

公開日: 更新日:

「まだまだ知らない夢の本屋ガイド」 花田菜々子、北田博充企画

 新刊のみならず、今や古本もネットで注文する時代。しかし、未知なる本との出合いを求めて、書店や古本屋の棚を一つ一つ眺めながら過ごす時間は、愛読家にとって何物にも替えられない至福のひと時であることは変わらない。

 年末年始に楽しむ本を探しに、リアル書店や古本屋に行ってみよう。

◇ ◇ ◇

「日本全国のおもしろい本屋22店を現役の書店員22名が文章で案内」とのうたい文句で、まずは「BOOKS 青いカバ」の小国貴司氏が東京・豊島区にある「月蝕書店」を訪問。店主の猪熊武雄さんに同書店が行っているサービス「死者のための選書」についてインタビューする。

 そのサービスとは、故人が生きていたら必ず買っていただろう新刊書や蔵書の関連書を選び、遺族に薦めるというもの。なるほどと読み進めると、「BOOKSルーエ」の花本武氏が紹介する「河合家書店」にはさらにびっくり。転がり込んだ居候先で本屋を始めてしまう(それも転々と何軒も)男の話だった。興味津々でたどり着いた最後のページで納得。ガイドブックを装いながら、本を愛する書店員たちが架空の書店を舞台に描く作品集だった。(朝日出版社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  4. 4

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 5

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の才能腐らす「メンタルの病巣」…マイナーでの大炎上にロバーツ監督もバッサリ

  2. 7

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  3. 8

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  4. 9

    コロナ今年最多の患者数…流行株「ニンバス」知っておきたい症状と対策

  5. 10

    「あんぱん」今田美桜の“若見え問題”も吹き飛ぶ!ミセス大森の好演と美声で終盤も激アツ