ニュースの裏側が分かる地政学本特集

公開日:  更新日:

「現代の地政学」佐藤優著

 複雑に絡み合い、常に変化を続ける国際情勢を論じる際に、近年、よく耳目にする「地政学」。地理的環境が国家に与える影響や、国家間の関係を地理的な条件から考察する学問のことである。そんな地政学的な視点から現在の世界を論じ、ニュースの裏側が分かるようになる4冊を紹介する。

 ソ連崩壊を経たロシアに勤務していた時代に地政学の力に気づいたという元外交官で人気作家の著者による地政学講義。

 今後は、地政学的な見方、思考がますます重要になってくると著者はいう。例えば、英国のEU(欧州連合)離脱。英国の国家意思は、19世紀からヨーロッパ大陸と連携するか、「名誉ある孤立」を選ぶかで揺れ続けてきた。第1次大戦後は、連携路線をとっていたが、今回は孤立主義に向かい、EU離脱を選択した。これはアメリカのトランプ現象とも相似する。英国と米国が孤立主義を選択できるのは、地政学的視点から考えると、両国とも海洋国家だからだという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  2. 2

    五輪イメージ悪化…安倍政権が描く竹田会長追放のシナリオ

  3. 3

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  4. 4

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  5. 5

    稀勢の里“ガチンコ横綱”の限界…過信と疲労蓄積で自滅連敗

  6. 6

    「カープに恩義ある」引き抜きを断り続ける目利きスカウト

  7. 7

    統計調査不正を逆利用 安倍首相がもくろむ政権浮揚プラン

  8. 8

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  9. 9

    稀勢の里引退決断 歴代最低“36勝36敗97休”の不名誉記録

  10. 10

    「いだてん」低迷は想定内 NHK大河にクドカン起用の狙い

もっと見る