ニュースの裏側が分かる地政学本特集

公開日: 更新日:

「恐怖の地政学」T・マーシャル著、甲斐理恵子訳

 国際情勢を理解するために地政学で注目する地理的要因とは、現実の地形はもちろん、気候や人口統計、その土地固有の文化、そして天然資源の埋蔵量まで含まれる。

 しかし、歴史書などではそうした地理的要因は無視されることが多かった。本書ではアメリカや中国、ロシア、日本、中東、ヨーロッパなど世界情勢のカギを握る国を中心に、地政学的視点から各国の国家形成の歴史を俯瞰。それぞれが抱える地形的制約を解説しながら、切迫するウクライナ問題や拡大する中国の影響を読み解く。

 さらに、今後激化すると思われる北極圏での資源競争などの予測もしながら、世界が抱える問題の本質と危機の構造を解説する。(さくら舎 1800円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾