ニュースの裏側が分かる地政学本特集

公開日: 更新日:

「恐怖の地政学」T・マーシャル著、甲斐理恵子訳

 国際情勢を理解するために地政学で注目する地理的要因とは、現実の地形はもちろん、気候や人口統計、その土地固有の文化、そして天然資源の埋蔵量まで含まれる。

 しかし、歴史書などではそうした地理的要因は無視されることが多かった。本書ではアメリカや中国、ロシア、日本、中東、ヨーロッパなど世界情勢のカギを握る国を中心に、地政学的視点から各国の国家形成の歴史を俯瞰。それぞれが抱える地形的制約を解説しながら、切迫するウクライナ問題や拡大する中国の影響を読み解く。

 さらに、今後激化すると思われる北極圏での資源競争などの予測もしながら、世界が抱える問題の本質と危機の構造を解説する。(さくら舎 1800円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち