著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ソルガム】DNA損傷を抑制し老化を防ぐ…熟睡したいなら夕食に

公開日: 更新日:

 米や麦に次ぐ“第3の主食候補”として、近年注目されている穀物が「ソルガム(たかきび)」。イネ科の一年草で、世界5大穀物のひとつに数えられ、アフリカやインドなどでは古くから人々の食生活を支えてきた歴史があります。

 その味わいは、やや香ばしく穀物らしい風味があり、もちもちとした食感が特徴です。白米に混ぜて炊飯するほか、粉にして焼き菓子やパンに利用するなど、幅広い料理に応用できます。現在では雑穀ミックスやスムージー素材としても注目されているのです。乾燥に強く、痩せた土地でも育つことから、気候変動に対応できる作物としても再評価されていて、日本でも国産ソルガムの栽培が徐々に進み始めています。

 そんなソルガムの最大の魅力は、ポリフェノールをはじめとする抗酸化成分の豊富さ。特に赤ソルガムには、3-デオキシアントシアニジン、フェルラ酸、タンニンなどの植物化学物質が多く含まれ、体内の酸化ストレスを抑える働きが報告されています。試験管レベルの研究ですが、ソルガム抽出物が脂質過酸化やDNA損傷を抑制する作用を持つことが報告され、生活習慣病のリスク軽減や老化抑制への応用が期待されています。

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