【すもも】「肝」に作用し、熱を鎮めてイライラを改善
このごろ、なんだか怒りっぽくなっている。ささいなことでカッとしたり、すぐイライラする……。
怒りっぽくなる原因の多くは精神的なストレスが原因です。ストレスを受けることによって、臓器や器官の働きを調節する自律神経のうちの交感神経が優位になり、心拍数が増えたり血圧が上がります。
この反応には、アドレナリンやコルチゾールをはじめとするホルモンが関わっています。ストレスが続いて交感神経が優位になった状態のままでいるうちにホルモンを制御できなくなり、心身が興奮。そのために怒りっぽくなったり、イライラしてしまうのです。
また、ストレスだけではなく、睡眠不足など生活の乱れによっても自律神経に影響が及び、感情の抑制力が低下しやすくなります。
シニアの場合、外出の機会が減ったり、身体的な不調、理解力や判断力の低下から、イライラしやすくなる傾向があります。
さらに、「怒りっぽさ」は認知症の初期症状のひとつでもあります。これまで穏やかな性格だった人が、急に頻繁に怒るようになった場合は注意が必要です。