心が萎えたとき読む本特集

公開日: 更新日:

「敏感すぎる自分を好きになれる本」長沼睦雄著

 アメリカの心理学者アーロン博士が提唱した「HSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人々)」。周りの人が気にしないようなささいなことにも敏感に反応してしまう特徴を持つ人のことを指し、性格ではなく気質であり、後天性ではなく生まれつきのものだと定義している。

 HSPの人は感受性が豊かである一方、日常生活に生きづらさを感じることも多い。そこで、“困ったこと”への対処法を知り、HSPと上手に付き合う工夫が必要だ。

 小さなミスに動転して自分を全否定し、気持ちを立て直すのに丸一日もかかってしまうような場合は、「あれは自分だけが悪いのではない」「時間があればミスはしなかった」など、自己弁護を行うといい。そして、「あのミス以外はうまくやった」と、自分を褒めるのだ。実はこれ、HSPではない人は日常の中で無意識に行っている思考法だという。

 タイトルの「敏感すぎる自分」という言葉にピンときたら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。
(青春出版社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり