心が萎えたとき読む本特集

公開日: 更新日:

「苦しみを癒す『無頓着』のすすめ」樋野興夫著

 がん患者の心のケアを行う「がん哲学外来」を開設する医師が、死の苦しみから抜け出すための思考法を伝授する。

 がんは不治の病ではなくなりつつあるが、告知を受けた直後は大きなストレスに襲われ、“明日をも知れぬ”という精神状態に陥る。しかし、心の持ち方ひとつで“病気にかかっても病人にならない”ことは可能だという。その秘訣は、一瞬一瞬で目の前の行為に没頭し、集中力を高めることだ。

 散歩をしたら、道端の花びらの模様や太陽の光を浴びた木々の緑に目を凝らす。食事をしたら、食べ物の甘さや滑らかな舌触りに神経を研ぎ澄ます。こうして“今という瞬間”を感じ取るよう心がけていると、「なぜ自分だけこうなったのか」など、他者と比較して自分を苦しめる思考から解放される。体にもいい影響が期待できるそうだ。

 医師の資格を持つ末期がんの僧侶との対談も掲載。がん哲学の教えから、日々の悩みや不安に負けないヒントを学びたい。
(ブックマン社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に