心が萎えたとき読む本特集

公開日: 更新日:

「あきらめる練習」名取芳彦著

 物事が思うように進まなかったり、よかれと思ったことが裏目に出る……などは日常生活ではよくあること。がっかりし、やる気を失いがちだが、そんなときこそ積極的に諦めることが肝心だ。

「諦める」は途中で投げ出すという意味で使われるが、仏教では物事の本質を「明らかにする」という前向きな言葉として使われる。なぜなら問題が起こったとき、その本質を明らかにしないと諦められないからだ。

 予定していた屋外イベントが雨で中止になった、世の中が不況で給料が上がらないなどは、自分の力ではどうしようもないこと。

「天気や世の流れは変えられない」と明らかにすれば、仕方ないと受け入れられる。

 悪口を言われて意気消沈するのではなく、「あの人は悪口を言えば偉くなれると思っているのだ」と納得できれば気にせずに済むという。

 現役の住職が、上手に諦める88の知恵を指南。(SBクリエイティブ 800円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因