「それは経費で落とそう」吉村達也著

公開日: 更新日:

 初狩電器営業部の塩崎は、大学の後輩と飲んだ代金を経費で落とすため、いつものように寿司屋でもらった白紙の領収書を偽造する。しかし、経理担当の愛子が、不正をネタに一度だけでいいから抱いて欲しいと迫ってきた。

 結婚を控える塩崎は、さらに結婚まで迫ってきた愛子を殺して湖に沈めてしまう。結婚まで1週間と迫ったある日、塩崎は上司の小淵に呼ばれる。小淵の手には塩崎が偽造した領収書があった。塩崎が寿司屋で接待したとウソの報告をした取引先の社長が他殺体で見つかり、警察によると殺されたのは領収書に書かれた日付だと分かったという。(「表題作」)

 単身赴任先での浮気や上司と部下の関係などサラリーマンの日常をテーマにしたミステリー集。(集英社 560円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン