「効かない健康食品 危ない自然・天然」松永和紀著
健康に直結する「食」には、ちまたにさまざまな情報があふれている。中には科学的でない、いわば“都市伝説”のような話も含まれる。正直、何を信じたらいいのかよくわからないという人も多いはずだ。
京都大学大学院農学研究科を修了後、大手新聞社の記者から科学ジャーナリストに転身した著者が、そんな食にまつわるさまざまな“うんちく話”を集め、最新の科学に基づいて解説する。
取り上げられている健康食品は、「水素水」「β―カロテン」「ブルーベリー」「コンドロイチン」「しじみ」「黒酢」「マカ」「ウコン」「DHA」「EPA」など。他にも、酵素ドリンクやダイエットに効く健康食品から、テレビの健康情報番組に至るまでを検証している。(光文社新書 860円+税)