「アサヒビール30年目の逆襲」永井隆著

公開日: 更新日:

 アサヒビールは1987年の「スーパードライ」発売でビールのトップメーカーとなった。そのためスーパードライの販売に影響を与える商品を発売してはならないという暗黙のルールに縛られ、ビール依存型経営から脱却できなかった。だが、負け犬でいいのかという平野副社長の檄に発奮したマーケティング本部は、果汁入り缶チューハイの開発に取り組む。

 居酒屋の生搾りサワーに勝てるものはなかなかできなかったが、果汁の劣化を防ぐ技術が開発される見通しに。デジタルマーケティング部の玉手は、この企画が通ったら“ファンベース・マーケティング”をやらせてもらおうと考えた。

 企業の大変革を描くノンフィクション。(日本経済新聞出版社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした