「シューメーカーの足音」本城雅人著

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 斎藤は、ロンドンの繁華街、紳士靴の名店が軒を並べるジャーミン通りに日本人として初めて注文靴の店を構えた。さらに上を目指す斎藤は、王室御用達印を獲得するため、王女の婚約者・スチュアートの木型を手に入れる。

 そんな中、老紳士が修理のために持ち込んできた靴を手にした斎藤は戦慄する。その靴は、斎藤が15年前、ある男のために作った靴とそっくりで、男の木型とも一致する。だが、靴は別人が作ったコピーだった。誰かが男の足を計測して作ったとは思えない。その男、薗田は13年前に死んでいるのだ。斎藤は仕事のパートナーで恋人でもある里沙子に老紳士の素性を調べさせるが……。

 靴職人の世界を舞台にした長編ミステリー。(講談社 880円+税)

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