「世界史『意外な結末』大全」 日本博学倶楽部著

公開日: 更新日:

 世界史に名を残す人物たちの活躍の「その後」を紹介する歴史読み物。

 暴君で知られるローマ皇帝ネロだが、意外にも民衆には慕われ、死後、彼の墓にはその死を悼んで花を手向ける人が絶えなかったという。それというのも、ローマ大火の折に民衆に手厚い支援を施し、気まぐれに処刑した貴族の財産も、民衆のために使ったからだそうだ。

 その他、晩年に無実の罪を捏造され裁判にかけられたギリシャの哲学者アリストテレスや、自分の死後、妻が政治に介入するのを危惧して「死んだら妻を道連れにしろ」と遺言した中国清朝の創始者ヌルハチ、戦犯として服役後に北京の植物園の職員として働いたラストエンペラー・溥儀など。124人の面白エピソードを収録。

(PHP研究所 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも