「世界史『意外な結末』大全」 日本博学倶楽部著

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 世界史に名を残す人物たちの活躍の「その後」を紹介する歴史読み物。

 暴君で知られるローマ皇帝ネロだが、意外にも民衆には慕われ、死後、彼の墓にはその死を悼んで花を手向ける人が絶えなかったという。それというのも、ローマ大火の折に民衆に手厚い支援を施し、気まぐれに処刑した貴族の財産も、民衆のために使ったからだそうだ。

 その他、晩年に無実の罪を捏造され裁判にかけられたギリシャの哲学者アリストテレスや、自分の死後、妻が政治に介入するのを危惧して「死んだら妻を道連れにしろ」と遺言した中国清朝の創始者ヌルハチ、戦犯として服役後に北京の植物園の職員として働いたラストエンペラー・溥儀など。124人の面白エピソードを収録。

(PHP研究所 800円+税)

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