「大きくなる日」佐川光晴著

公開日: 更新日:

 明日は太二が1歳の時から通った山花保育園の卒園式。今日は、いつも仕事で忙しいお父さんがお迎えに来てくれた。家族4人そろっての夕ご飯も久しぶりだ。お父さんは、ぼくが「タイちゃん」と赤ちゃんぽく呼ばれるのが嫌で、その時、大好きだった「都営地下鉄三田線くん」と呼んでくれと言った3歳の時の思い出話をまた始めた。お父さんは、その時に星野先生だけがきちんと「三田線くん」と呼んでくれたことを今でも感心している。ビールを飲んでご機嫌なお父さんに小学校4年のおねえちゃんは、明日はテニススクールがあるから卒園式には行かないと言い出す。(「ぼくのなまえ」)

 太二が中学3年生になるまでと、その友人たちの成長を描く、心に染みる家族小説集。

(集英社 580円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網