「レッド・プラトーン」クリントン・ロメシャ著、伏見威蕃訳

公開日: 更新日:

 2009年、アメリカ陸軍はタリバンと戦うためにアフガニスタン北東部山岳地帯の谷に戦闘前哨基地を構えていた。10月3日早朝、本部小隊のジェイムズ・スタンリー2等軍曹とニコラス・ディヴィッドソンは不審な様子に気づいた。武装した数十人の男が村のあちこちの建物を足早に出入りし、普段、拳銃しか持っていないアフガニスタン治安警備隊の指揮官がAK―47を携帯している。無線連絡しようと送信ボタンを押したとき、周囲の山々から炎が噴き出した。約300人の反政府武装勢力が迫撃砲、狙撃砲、対空機関銃など、あらゆる火器で攻撃を開始したのだ。アフガニスタン戦争で最も過酷なカームデーシュの戦いを描くノンフィクション。

(早川書房 2500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾