「DNAの98%は謎」小林武彦著

公開日: 更新日:

 20世紀後半から急激に進歩した生命科学は、医学に革命的な進歩をもたらしつつある。その基礎になるのが分子生物学で、今後はそれ抜きで医学は語れない。

 中でも重要なのはDNAで、人類は遺伝子の情報を記録するゲノム(全遺伝情報)の解読に成功したことが知られている。しかし、実はわかっているのはタンパク質合成に必要な2%のコードDNAに過ぎず、残りの非コードDNAである98%は依然、暗黒領域であるという。

 では、非コードDNAは何をしているのか? 東京大学分子細胞生物学研究所の教授である著者が、最新の情報をもとにその役割について解説してくれる。これからの新しい治療のヒントも書かれていて興味深い。今後の医学の方向性を知るうえでも読んでおきたい一冊だ。

(講談社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上