「おおきく考えよう」ペーテル・エクベリ作 イェンス・アールボム絵 枇谷玲子訳

公開日:

 アクティブラーニングの先進国、スウェーデン産の哲学入門書。アクティブラーニングとは、教わる側が能動的に学んでいく学習法だが、本書でも、単に哲学的な考えを解説するのではなく、読む側が自分で考えていくような設問の仕方をしているのが特徴。

 まず、人間がこの世に生まれてくることがいかに奇跡的なことかを説き、「きみはこの世に生を受けた。その命をどうしたい?」と問いかける。次に、さまざまな生物が生きているこの地球に存在している「自分」とは何者なのか、と。さらにルネサンス期の哲学者、ピコ・デラ・ミランドラの「人間はすべての生き物のなかでもっとも幸せだ」という言葉を紹介し、人間にとって「幸せ」とは何かを考えさせる。

 といった具合に、人間の本質、理想の社会、人生の意味といった哲学的な命題を自分で考えていく。内容は高度だが絵本仕立てになっていて読みやすい。スマホばかり眺めている人も、たまにはこういう大きな問題を考えるのもいいのでは?

(晶文社 1500円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  7. 7

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  8. 8

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  9. 9

    エ軍が大谷の復帰に慎重姿勢 あの日本人投手が反面教師に

  10. 10

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

もっと見る