正月に読むお金になる本
「世界一わかりやすいメルカリ完全活用ブック」ダイアプレス編
ダウンロード数が5000万件を突破した「メルカリ」。ブランド物から使い古しの子供のオモチャまで、何でも揃うネット上のフリーマーケットだ。本書は、メルカリを始めるに当たっての手続き方法や詐欺に遭わないコツなどを伝授するが、出品する際に1円でも高く売るテクニックをアドバイス。
写真加工は当たり前だが、専用ソフト「Snapseed」を使えば、明るさ、コントラストなどを自在に調整できる。月1万円を目標に副業に役立てたい。
(DIA Collection 815円)
「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」大塚雄介著
200万円を超えNHKニュースにもなった仮想通貨ビットコイン。2017年の年初は10万円程度だっただけに、急騰ぶりがよくわかる。本書はビットコインがなぜ人気となるか? その仕組みと将来性を解説。一獲千金を狙う人たちが投資を始める前の入門書だ。
(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1500円)
「中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資」山下勁著
1986年、横浜市生まれの山下氏。知り合いの中華料理店でアルバイトをしているが、本業は株式投資。しかも、取引は後場の終盤、14時半から15時のみ。それで年収1億円超というのだからすごい。
「株価のチェックは1銘柄1分」「会社の将来性は見るな」など、およそセオリーから逸脱しているが、利益を出しているのは事実。もちろん、全員が山下氏のようになれるわけもないが、本書を読むとカンタンに儲けられそうな“初夢”の錯覚に浸れる。
(SBクリエイティブ 1400円)
「SHOE DOG 靴にすべてを。」フィル・ナイト著、大田黒奉之訳
保有資産のほぼすべてに当たる250億ドル(2兆8000億円)を慈善活動に寄付し妻とオレゴン州で隠居生活を送るナイキ創業者の筆者。父親に借りた50ドルを元手に、いかにして世界的ブランドを築き上げたのか、その神髄に迫る。1962年、24歳の彼は神戸にいた。憧れの靴ブランド「タイガー」(現アシックス)の工場を見学するためだ……。その時、口から出まかせでアメリカでスポーツメーカーの社長だと答えたことが……。情熱と運で億万長者になれるかもしれない。
(東洋経済新報社 1800円)
「悪いヤツほど出世する」ジェフリー・フェファー著、村井章子訳
思わず膝を叩く一冊。スタンフォード大学ビジネススクールの人気教授が、実名を出し、いかに権力者や企業経営者が他人を踏み台にしてきた悪人かを看破する。上司の資質に信頼があるかないかは関係なく、信頼に値しないリーダーが制裁を受ける例も少ない。米国の調査では、自社の社長が“誠実”だと考えている社員は14%。東芝社員も深くうなずくはずだ。 (日本経済新聞出版社 1800円)