「魔女の封印」大沢在昌著

公開日: 更新日:

 一瞬で男の本性を見抜く裏コンサルタントの水原に、国家安全保障局に異動した湯浅から依頼が舞い込む。

 しかし、ターゲットの古美術商の堂上は、自宅も分からず、店にも現れない。堂上が、京都の浄寂院の庵主・浄景尼の元に出入りしていると聞いた水原は、旧知の尼に話を聞きに行く。裏社会出身の尼によると、堂上という男は、一生関わらないですむならそれに越したことはない人物だという。水原は、尼の紹介で堂上と面会するが、なぜか何も読みとれない。やがて堂上に関わった人間が魂を抜かれたように無気力になり死んでいることが分かる。堂上は1億人に1人という特殊な能力の持ち主だった。

 名手が描く極上エンターテインメント「魔女」シリーズ第3弾。

 (光文社 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー