「松本・梓川殺人事件」梓林太郎著

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 安曇野署から松本署に異動になった刑事の道原は、同僚の志摩子と、前日に松本駅前で保護された4歳の男の子に話を聞きに行く。タケルと名乗ったその子は、母親に連れられ駅に行き、階段下で妹のサキと待っているように言われたと話す。

 しかし、トラックの荷台で遊んでいるうちに車が動き出し、気がついた運転手に駅に連れ戻されたらサキは消えていたという。兄妹の捜索願は出ておらず、道原は事件として捜査を開始。やがてタケル兄妹が母親・玲子と暮らしていた家が判明。しかし、玲子らの所在は分からない。さらに兄妹が妻子がいる建設会社の社員・相沢の子と分かる。

 ベテランの道原が北アルプスの玄関口で起きた動機の分からない不可解な連続拉致事件を追う長編ミステリー。 (光文社 900円+税)

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