「金沢 男川女川殺人事件」梓林太郎著

公開日: 更新日:

 旅行作家の茶屋は、顔なじみのホステス・夏見から相談を持ち掛けられる。一緒に暮らす作家の有森が2カ月前から行方不明だというのだ。3年前、24歳だった夏見は、72歳の作家・有森と客として知り合った。末期がんで余命2年と宣告された有森に請われ、同棲をしたが、有森は2年を過ぎても元気そうに見えたという。年賀状から有森の縁故を訪ね歩いた茶屋は、彼の故郷の金沢で49年前の事件を知る。当時、会社員だった有森の婚約者が町を流れる犀川で刺殺体で見つかったという。さらに16年後、未解決のその事件を追っていたライター2人が浅野川で不審死していた。

 人気紀行ミステリーシリーズ最新刊。(祥伝社 860円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々