「友達以上探偵未満」麻耶雄嵩著

公開日: 更新日:

 三重県立伊賀野高校放送部の伊賀ももと上野あおは、部長命令で伊賀の里ミステリーツアーの取材に。松尾芭蕉の生誕地である伊賀市の名所をクイズ形式で巡る企画で、俳句好きが芭蕉や忍者の扮装をして集まった。

 ところが1日目、時雨が降った後、会場の上野公園内の俳聖殿に参加者の茅町一郎の絞殺死体が。死体の下に蓑があったことから、ももは芭蕉の「初時雨猿も小蓑をほしげなり」の見立て殺人ではないかと考える。翌朝、今度は広小路愛希がホテルの浴室で絞殺され、傍らにカエルの置物が……。「古池や蛙飛び込む水の音」の見立てか?(「伊賀の里殺人事件」)

 女子高生2人の推理合戦3編。(KADOKAWA 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"