「友達以上探偵未満」麻耶雄嵩著

公開日: 更新日:

 三重県立伊賀野高校放送部の伊賀ももと上野あおは、部長命令で伊賀の里ミステリーツアーの取材に。松尾芭蕉の生誕地である伊賀市の名所をクイズ形式で巡る企画で、俳句好きが芭蕉や忍者の扮装をして集まった。

 ところが1日目、時雨が降った後、会場の上野公園内の俳聖殿に参加者の茅町一郎の絞殺死体が。死体の下に蓑があったことから、ももは芭蕉の「初時雨猿も小蓑をほしげなり」の見立て殺人ではないかと考える。翌朝、今度は広小路愛希がホテルの浴室で絞殺され、傍らにカエルの置物が……。「古池や蛙飛び込む水の音」の見立てか?(「伊賀の里殺人事件」)

 女子高生2人の推理合戦3編。(KADOKAWA 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン