「触法少女 誘悪」ヒキタクニオ著

公開日: 更新日:

 自分を虐待した母親を殺害した九子は、1年10月で女子少年院を仮退院する。退院当日、面会に現れた警視庁捜査1課の女刑事・朝霧から、九子に心酔していた里実が1年前に自殺したことを告げられる。朝霧によると、事件後、矯正施設に送られなかった里実は、ネットリンチに遭い、自死に追い込まれたらしい。さらにネットでは九子の話題で大騒ぎになっているらしい。

 少年院の前には、九子を迎えるため、養護施設の園長・佐伯とともに大勢の人間が集まっていた。年齢も職業もさまざまな彼らは、九子を支援するサイトに集まった有志だという。

 ネットにうごめく悪意に立ち向かいながら里実の死の真相に迫る九子を描く長編ミステリー。

 (徳間書店 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか