「彼女がエスパーだったころ」宮内悠介著

公開日: 更新日:

 千晴は、取材で訪ねた「わたし」が持参したスプーンをたちまち小さな龍のオブジェに変形させてみせた。彼女がスプーンが曲がることに気づいたのは5歳のときだったという。彼女が注目を集めたのは、就職後にストレスからうつ病になり、大量のスプーンを曲げては放る動画をウェブに公開したことがきっかけだった。

 エスパー界のゆるキャラとなった千晴自身は、超能力があるともないとも公言を避けていた。結婚相手の物理学者・秋槻が転落死した後、千晴は毀誉褒貶の日々を過ごしていた。わたしは彼女の上司や母親へも取材を続ける。(表題作)

 火の扱いを覚えた猿による放火事件をテーマにした「百匹目の猿」など、SFとミステリーが融合した短編作品集。

(講談社 610円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「闇営業」謹慎処分で一番ワリを食ったガリットチュウ福島

  2. 2

    損しないために“ねんきん定期便”確認すべき3つのポイント

  3. 3

    花嫁の逆襲 私の結婚式を台無しにしたあの女が許せない!

  4. 4

    広瀬すずvs永野芽郁 NHK朝ドラの次は映画で対決か?

  5. 5

    若林ドン引き オードリー春日「浮気謝罪で100万円」の性根

  6. 6

    超肉食同士は食い合わない?蒼井優が唯一落とせなかった男

  7. 7

    吉本興業と安倍政権は蜜月 官民ファンド100億円出資の行方

  8. 8

    オードリー春日の浮気発覚 人間の性根は簡単に変わらない

  9. 9

    日米安保破棄を示唆 トランプ発言の狙いは日米貿易交渉

  10. 10

    「静かに死にたい」田村正和が赤裸々に語った“好々爺”生活

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る