「ルポ タックスヘイブン」朝日新聞ICIJ取材班著

公開日: 更新日:

 一握りの富裕層や巨大企業が保有するペーパーカンパニーの所在地となっている北大西洋の英領バミューダ諸島の法律事務所「アップルビー」。2016年、ここから1・4テラバイトもの大量の内部文書が流出。前年に世界を席巻した「パナマ文書」に続き、これらの資料は「パラダイス文書」と名付けられ、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に参加する67カ国・96報道機関によって分析・取材が続けられた。本書は、その一端を担った新聞社取材班によるドキュメント。

 トランプ政権の閣僚、日本の元首相、アフリカの小国の鉱山の収益を簒奪する外国企業など、文書から明らかになるタックスヘイブン(租税回避地)の実態と仕組みを報告する渾身の調査報道。

 (朝日新聞出版 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか