• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「黙過」下村敦史著

 冒頭の短編「優先順位」は、臓器移植の優先順位がテーマ。ひき逃げ事故で肝臓移植を待つ患者を慕う幼馴染みの女性、そして患者を臓器移植の提供者として望む進藤准教授と、医科大学で女性初の教授を目指す都准教授とのそれぞれの思惑に挟まれ、主人公の倉敷医師は苦悩するが、ラストには表題の「黙過」に通じる意外な顛末が待っている。

 ほかに、元厚労官僚がパーキンソン病を偽っているのではないかという疑惑が中心の話「詐病」、ある養豚業者の畜舎から子豚が盗まれるという事件に絡み、命の重さを問う「命の天秤」、臓器移植したものの助からなかった娘の父親で助成金を扱う部署にいた男に対する疑惑を描いた「不正疑惑」。

 さらに前4話をベースに異種移植の是非を問う「究極の選択」の5話構成で、臓器移植の諸問題を描く連作小説集である。

 (徳間書店 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もし破局したら…“恋愛露出狂”剛力&前澤社長の未来予想図

  2. 2

    県警・消防は380人動員 なぜ理稀ちゃんを発見できなかった

  3. 3

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

  4. 4

    総裁選で論戦拒否…安倍首相が打って出た「逃げ恥」作戦

  5. 5

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  6. 6

    恋愛に厳しいはずが…剛力彩芽を“黙認”するオスカーの打算

  7. 7

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  8. 8

    カネと欲望がうごめく甲子園 ネット裏“怪情報”<下>

  9. 9

    剛力彩芽へ助言…私生活をSNSにアップする女優は伸びない

  10. 10

    まるで炎上商法 “超人ショー”と化した24時間TVの存在価値

もっと見る