「『北の国から』異聞」倉本聰著

公開日:  更新日:

 黒板五郎が大した金も持たずに家出したとき、青函連絡船の中で腹がすいたががまんした。すると、ポケットの中で指先に触れるものがある。たたんだチラシの中に千円札が入っていた。おふくろがこっそり入れておいてくれたと思ったら、涙がビュッと飛び出した。その千円札は使えなかった。クラモト先生も似たような経験をしたという。ところがあるとき、ロケでたき火をしようとしたら火種が湿って火がつかない。すると先生が千円札を出して火をつけた。町では千円札は1000円の価値をもつが、たき火がなかったら凍え死ぬ山の中で千円札は火種にするしか役に立たないと。

 撮影秘話を交え、「北の国から」に登場する黒板五郎に著者自身が架空の独占インタビューをするという異色作。

 (講談社 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

  2. 2

    外国人技能実習生「怪死」にチラつく“反社会的勢力”の影

  3. 3

    志村けんの「酒・カネ・オンナ」68歳の優雅な独身貴族生活

  4. 4

    ゴーン後継トヨタ副社長も ルノーが西川社長を追放する日

  5. 5

    難役を次々好演…林遣都は主役を光らせる最高の助演男優

  6. 6

    キンプリ早くも「嫌いなジャニーズ」に…なぜアンチ多い?

  7. 7

    長谷川博己と破局報道 鈴木京香「もう育てきった」の真意

  8. 8

    13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”

  9. 9

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  10. 10

    5分の1まで暴落のビットコイン 今こそ買い時か完全崩壊か

もっと見る