「大友の聖将」赤神諒著

公開日: 更新日:

 大友宗麟に近習として仕える柴田治右衛門は、宗麟の側室、マリアと深い関係になっていた。だが、マリアは体調不良を理由に治右衛門と交わろうとしない。実はマリアは妊娠していたのだが、どちらの子供かわからない。治右衛門はマリアを連れて逃げようと決意した。海を渡れば大友の手は及ばない。宗麟の正室、奈多夫人はマリアを憎み、マリアの信仰するキリシタンの牙城、デウス堂を焼けと命じる。宗麟はキリスト教に寛容だったが、奈多夫人をなだめるためにデウス堂を焼くことに同意した。治右衛門は自分の秘密を知った同輩の神志那信助をひそかに斬殺したが、それも露見しそうだ。急がねばならない。

 後にキリシタン武将、天徳寺リイノと呼ばれる男を描く時代小説。

(角川春樹事務所 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ